メトログループ2025年度事業計画が発表
2024年度のグループ決算発表時に公表が見送られていたオオサカメトログループの2025年度事業計画が29日に発表された。
今回発表された事業計画では大阪・関西万博の開催年であることや2018年からの中期経営計画最終年度となっていることから、会期後半に向けた万博関連輸送に関する事項や新体制発足当時からの総括も含めた内容となっている。
バス事業に関わる大阪シティバスやOMタクシーのバス事業に関連する主な新規記載事項は以下の通り。
■e METRO構想に関連した事項
・御堂筋ライナー・空港バス等の中距離路線開設
・オンデマンドバスを2025年度に大阪市24区全域に拡大
・シティバス・OMタクシー両社の管理機能を一元管理する新体制を8月に発足
・2030年度を目途に自動運転バスを一般路線バスに社会実装
・2025年度までに電気バス313両導入(シティバス・OMタクシー両社合算か)
・乗継ハブ整備14ヶ所
■大阪・関西万博関連輸送に関連した事項
・日帰り教育旅行用バスの運行(最大30両)
・舞洲P&Rバスや日帰り教育旅行の車両を転用した輸送力増強
・混雑時に万博会場〜コスモスクエア駅間のバスを臨時運行
・メトロ中央線運休発生時に万博会場〜コスモスクエア駅・弁天町駅間のバスを緊急運行
このうち、御堂筋ライナーと空港バスについては現在設定がなく計画段階の新規路線とみられ、空港バスの新規運行が実現すれば新型コロナウイルス感染症の影響で撤退して以来の再参入となるほか、万博会期後半の最混雑期を想定した会場〜メトロ・コスモスクエア駅間の臨時バスを運行する計画があることも判明した。
また、2025年度の業績見込みも発表されグループ全体では増益となる一方、シティバスについては万博関連費用の支出が関連輸送の増収分を上回ることから増収減益となる1億円未満の黒字にとどまる見通しであることが明らかとなった。
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